2007年11月02日
成層圏から飛来した無敵のマシン
幼稚園児だった俺の目を強烈に惹き付け、今に至ってもなお魅了し続ける1970年生まれの伝説的名車。その頃は単純に形が気に入っただけだったが、後に生い立ちやワークスのWRC3年連続制覇&プライベーターのWRC5勝を始めとする圧倒的勝利の歴史を知ることで、より好きになっていった。1981年のツール・ド・コルスでは、4年落ちマシンを駆るプライベーター・シャルドネが最新鋭マシンを擁するワークスを蹴散らして最終勝利を記録。
この車は今でも俺にとってはNo.1だ。
その名は、イタリア語で「成層圏」を意味する“Stratosfera”からの造語であるという。当時のラリーでは、市販車両を改造して出場することが常だったが、ランチアは“競技のためだけに開発したマシンの性能を落として市販する”という逆転の発想で規定をクリアしようと考えた。そんな画期的コンセプトから生まれたストラトスのフォルムはあまりにも先鋭的なもので、箱型ボディのラリーカーが多かった当時、いや今でもとても過酷なラリーで戦うマシンには見えないに違いない。だが、確かな記録がストラトスは極めて優れたラリーカーであったことを保証する。
鋭くも優美なボディの全長はわずか3710mm、それに対して全幅は1750mm。ホイールベースは軽自動車よりも短く、FRP製のカウルを採用し重量は1tを切る超軽量仕様。駆動形式はMR、エンジンにはフェラーリよりディノの2.4リッターV6DOHCが供給される。このエンジンには、ラリーでの使用を意識して低中速のトルクを重視するチューンが施されていた。
これらの試みによって運動性能は極めて高いものとなり、コーナリングスピードは並み居るライバルを圧倒。数多くの勝利の原動力となった。反面直進安定性は犠牲となっていたが、これは曲がりくねったコースが続くラリーでの勝利を追求した結果だ。「すべてのコースがカーブだけならどんなに乗りやすい車だろう」とか「扱いは難しいが乗りこなせればついて来られる車はない」といったドライバーのコメントがストラトスの性格を雄弁に物語っている……。
ここまでは実車のお話。
本題。スカルプではMagSL Raceway Motor Showの締切に間に合わないと踏んで、30プリムでなるべく市販車“ランチア・ストラトス ストラダーレ”の特徴を再現しようと3日間頑張った結果がこちら。



もらったスクリプトをどーにかこーにか組み込んで座る位置を調整し、とりあえず車としての体裁は整った。もちろん動く。自分が作ったモノが動いた瞬間、初めてラジコンを組み立てて走らせたときのことを思い出してちょっと感動した。
……よくよく考えると乗り物をつくるのも、まともにモノつくるのも初めてだったりするな。我ながら良くやったよ(笑)
習作にしてはそれっぽくできたんじゃない?とか思いつつ、納得の行かないところは多数。リトラクタブルライトは開閉できるようにしたいし、マニュアル5速はもちろん再現すべき。スカルプでシートも作りたいしなぁ。まだまだ本物じゃないと思うので命名は“フェイク・ストラダーレ”とする(笑)
審査に通ればモーターショーにも並ぶはず。
http://magsl.net/2007/10/1magsl_raceway_motor_showtime.html
この車は今でも俺にとってはNo.1だ。
その名は、イタリア語で「成層圏」を意味する“Stratosfera”からの造語であるという。当時のラリーでは、市販車両を改造して出場することが常だったが、ランチアは“競技のためだけに開発したマシンの性能を落として市販する”という逆転の発想で規定をクリアしようと考えた。そんな画期的コンセプトから生まれたストラトスのフォルムはあまりにも先鋭的なもので、箱型ボディのラリーカーが多かった当時、いや今でもとても過酷なラリーで戦うマシンには見えないに違いない。だが、確かな記録がストラトスは極めて優れたラリーカーであったことを保証する。
鋭くも優美なボディの全長はわずか3710mm、それに対して全幅は1750mm。ホイールベースは軽自動車よりも短く、FRP製のカウルを採用し重量は1tを切る超軽量仕様。駆動形式はMR、エンジンにはフェラーリよりディノの2.4リッターV6DOHCが供給される。このエンジンには、ラリーでの使用を意識して低中速のトルクを重視するチューンが施されていた。
これらの試みによって運動性能は極めて高いものとなり、コーナリングスピードは並み居るライバルを圧倒。数多くの勝利の原動力となった。反面直進安定性は犠牲となっていたが、これは曲がりくねったコースが続くラリーでの勝利を追求した結果だ。「すべてのコースがカーブだけならどんなに乗りやすい車だろう」とか「扱いは難しいが乗りこなせればついて来られる車はない」といったドライバーのコメントがストラトスの性格を雄弁に物語っている……。
ここまでは実車のお話。
本題。スカルプではMagSL Raceway Motor Showの締切に間に合わないと踏んで、30プリムでなるべく市販車“ランチア・ストラトス ストラダーレ”の特徴を再現しようと3日間頑張った結果がこちら。



もらったスクリプトをどーにかこーにか組み込んで座る位置を調整し、とりあえず車としての体裁は整った。もちろん動く。自分が作ったモノが動いた瞬間、初めてラジコンを組み立てて走らせたときのことを思い出してちょっと感動した。
……よくよく考えると乗り物をつくるのも、まともにモノつくるのも初めてだったりするな。我ながら良くやったよ(笑)
習作にしてはそれっぽくできたんじゃない?とか思いつつ、納得の行かないところは多数。リトラクタブルライトは開閉できるようにしたいし、マニュアル5速はもちろん再現すべき。スカルプでシートも作りたいしなぁ。まだまだ本物じゃないと思うので命名は“フェイク・ストラダーレ”とする(笑)
審査に通ればモーターショーにも並ぶはず。
http://magsl.net/2007/10/1magsl_raceway_motor_showtime.html
Posted by Wraith Rossini at 15:12│Comments(0)
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