ソラマメブログ
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2008年02月21日

ストラダーレ制作回想記中篇


俺が強く意識していたSLのマシンは2台。rpmの導入により本物っぽいシフトチェンジを実現し、水温計の搭載でペース配分という駆け引きの妙を加えた GentoさんのF3。大抵の車が一瞬バックに入力することでブレーキの代わりに使っていたところに、SLでも純粋なブレーキを再現できることを示してくれたれーこさんのR2000 TypeR。この2台の存在は革新的だった。

何せそれまでのインワールドの車のシフトは単純に速度上限をコントロールするだけのものでトップギアに入れたままスタートしてそのまま走り続けるのが一番速かったし、減速するためにはアクセルを離してエンジンブレーキに頼るか飛ばしてる最中にバックを入力するしかなかったからだ。バックに入力しすぎれば減速するどころかいきなり後ろに下がっちゃうわけで。

F3とR2000が示してくれた方向性はとても魅力的で無視できるわけがなかった。

「俺のマシンにもこの要素は必ず入れたい、でもそれだけじゃ芸がない。独自の要素を盛り込めないだろうか?……そうだ、コーナリング中のアクセルオン・オフによる挙動の変化を盛り込もう。擬似的にでもアクセルコントロールで曲がり方が変わってくるようにすればもっとライン取りの自由度を上げられるはず。圧倒的なコーナリングスピードでライバルを寄せ付けなかったストラトスに拘るならこれはやらなきゃダメだ!」

参考書籍やらネット検索やらを駆使して自分なりに試行錯誤したのち、この願いを実現するなら汎用的なカースクリプトを弄るだけじゃ絶対に無理という結論に。

「完全独自仕様で行くなら餅は餅屋だ」

仕様書をまとめて頼れるスクリプターに発注することを固く決意する。
そんなわけで某おーじさまに最初に渡した仕様書はこんな感じ。

■■■要求スペック■■■
1.MT5速+R……ギアを上げるほど限界速度は上がるが加速率が悪くなるようにしたい。単純にギア上げるほど速いのはダメ。バック側は1速のみ、これは単純にベクトルをマイナス方向に持っていけば大丈夫だと思う。あと、使用するギアによって鳴らすエンジン音を変えたい。

2.ブレーキ……MOTOR_DECAY_TIMESCALEあたりを↓押してるとき強制的に働かせるようにすればいけるかも? 根拠はアクセルとブレーキを同時に使えるR-2000 TypeRの存在。

3.速度域に応じたステアリング特性の変更。速度が上がるに連れてハンドルが重くなるようにしたい。速度を検出して方向転換関連のパラメーターを変化させればいいと思う。

4.スピードメーター……将来的にはHUDのスピードメーターに出力するようにしたいが、とりあえず車体の上にテキストを浮かせて使用中のギアと一緒に表示する方式で。

5.コーナーリング中のアクセルON/OFFに伴う挙動の変化……アクセルONの状態でハンドルを切り始めて、途中でアクセルOFFにすると急にハンドルの切れ味が良くなるような感じにしたい。アクセルONで通常の挙動に戻る。
↑を抑えてる状態で←or→を押した>↑を0.0X秒離した>方向転換関連のパラメーター変化>再び↑を押した>方向転換関連のパラメーター復旧。みたいな流れにすればいいんじゃないだろうか?

6.リミッター解除……llApplyImpulseでSL仕様上の速度上限を突破する。これをやらないと速度がすぐ頭打ちになってしまう。

7.タコメーター……できれば%表示でいいので欲しい。同じギアでも回転率が高いときほど加速が良い感じに。ギアアップしたときには回転率が落ちて、ギアダウンしたときに回転率が上がるように。

8.水温計……タコメーター90%以上で1秒経過すると1度上昇、100度突破でオーバーヒートして回転率がガタ落ち。89%以下に留めておくと1秒ごとに1度下がる。


そんな仕様書に対して明確にできることと調査が必要なことに切り分けて即座にレスしてくれた某おーじさま。

「本物のプロフェッショナルだ。こいつとなら必ずイメージを実現できる!」

俺はそのとき確信した。  


Posted by Wraith Rossini at 11:19Comments(0)Stradale